厚労省たたき、奥田氏「異常」
「スポンサーをやめようかなとも思う」。政府の「厚生労働行政の在り方に関する懇談会」の座長を務める奥田碩トヨタ自動車取締役相談役が12日の会合で、ワイドショーなどの番組での過度な厚生労働省たたきに不快感をあらわにした。
奥田氏は「テレビが朝から晩まで年金や厚労省の問題をあれだけ毎日やるのはちょっと異常な話。正直言ってマスコミに復習してやろうかな」と発言。「ああいう番組のスポンサーは大きな会社じゃない。パチンコ屋とかサウナとかうどん屋とか」とまくしたてた。
関係者は「マスコミ公開の会議であることを忘れていたのでは」と奥田氏をかばったが、波紋を呼ぶ可能性もある。
(日本経済新聞2008年11月13日朝刊より引用)
この話、いくつか興味深い話のネタを提供してくれます。
話のネタその1。
日本経済新聞は経団連の御用新聞だという意見をネット上では見かけることがありますが、必ずしもそうとは言い切れないようです。気概のある記者がこの記事を紙面にねじ込んだのかもしれませんが。ま、日経にも多少の良心はあったってことですかね。
話のネタその2。
「関係者はマスコミ公開の会議であることを忘れていたのでは、と奥田氏をかばった」とありますよね。ということは、マスコミ非公開の会議では、このような発言が普通に聞かれるということでしょう。どんな発言をしているのか、非常に興味あるところですが、そのあたりの真相は今回のような「事故」でもない限り、一般庶民である我々には知ることはできないのでしょう。
話のネタその3。
これがもっともどす黒くて重要な話。この奥田氏の発言、マスコミ各社からすれば「ワイドショーにおける厚労省たたきをやめよ、さもないとトヨタ系列のスポンサーを引き上げるぞ」という明らかな脅迫です。日経では柔らかく書いているけれども、どう見ても脅迫です。もしかすると、奥田氏はメディアに漏れるのを計算した上で、この発言をしたのかもしれませんね。
これで、もし、マスコミ各社がワイドショーにおける厚労省たたきをやめたとしたらどうでしょう。奥田氏の脅迫にマスコミ各社が屈したことになりますね。一民間企業の実力者によって、マスコミの報道が曲げられてしまうわけです。これは、恐ろしい事態です。
最後に、「厚労省」の部分を「トヨタ」に入れ替えて考えてみてください。
入れ替えて出来上がる脅迫文は、暗黙のルールとして業界に存在すると噂で聞いたことがありますが、今回の奥田氏の発言を聞くに、やはり存在するのだろうなと思わざるを得ません。
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